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18年8月15日 奈良県五條市大和本部感謝祭での宗務総長法話

18年8月15日 奈良県五條市大和本部感謝祭での宗務総長法話
(項目)
1 先祖を大切にする宗教
2 お盆は先祖と向き合う時期
3 先祖と向き合う方法は供養
4 我々の命の源に感謝する
5 感謝を形に現す方法
6 子孫が幸せである。
7 先祖とのコミュニケーションの方法
8 人間同士のコミュニケーションの方法の活用
9 結言





1 先祖を大切にする宗教

忘れてならないのはご先祖様のことです。
辯天宗は先祖を大切にする宗教であるとお宗祖様から教えて頂きました。
そして先祖を大切にする信者さんが私は大好きなのですよとおっしゃっています。

2 お盆は先祖と向き合う時期

ご先祖様とお盆はしっかり向き合う時期だと思います。
ご先祖様と向き合うといいましての我々は向き合うといろいろとコミュニケーションがとれます。
言葉や身振り手振りを通して、顔色をうかがいながらとか色んなことでコミュニケーションがとれます。私達人間が人間の言葉で語りかけても、向こうから人間お言葉で語りかけてれるわけではありません。
どんな風にして向き合うかということになります。

3 先祖と向き合う方法は供養

実はこれが、私は供養だと思います。ご先祖様と向き合い方が供養という言葉で表されていると私は理解をしています。
供養の前提は感謝です。
ご先祖様あっての我々ですものね。
我々があってご先祖様があるのではありません。
ご先祖があって我々があるのです。
当たり前のことをもう一度かみしめたいと思います。
そして一人一人の人間には親がおり、その親には又その親があり、又遡って参りますと天文学的な数字になります。
それだけ、多くの命に支えられて今我々がここにいる。
その天文学的な数字にならんとするご先祖様が、まさに精一杯生きてくださったからこそ我々が命を授かったここにいるのです。
その連綿と続く命の鎖がとぎれたとしますと、もう我々はここにいないのです。
そういう本当に当たり前のことをもう一度しっかりかみしめたいと思います。

4 我々の命の源に感謝する
そしてご先祖様に心から深い深い感謝を捧げたい。
これが供養の大前提であると思っています。
ですから感謝のない供養を幾らなさってもそれはご先祖様に届きません。
またお宗祖様はよく不幸の原因を先祖供養が足りないという点でお示しになりましたけれど、じゃあこんな不幸が起きないために先祖供養をしようかというのでもないのです。
まずありがとうという気持ちをご先祖様に向けて行きたい。こう思います。
その上で供養して頂くわけですが、簡単に申しますと大事な柱が3つあります。

5 感謝を形に現す方法

よく利供養、経供養、行供養と管長猊下からお諭しを頂きますが、まず感謝の念を形に表すことが大事です。
お塔婆を申し込んで頂き、今日皆さんなさって頂いていますように自分で足を運んで祈りの輪の中に入って頂くことです。

6 子孫が幸せである。

そして、これが忘れがちでありますが、施主である我々が幸せであること私はこの3つの柱こそ供養に欠かせないものであると思っています。
これから後は応用問題でありまして、供養とおよそ名の付く行為には、この3つの要素が溶け合っているはずです。
どうぞそのような点で供養がきちんとできているかということを考えて頂きたい。

7 先祖とのコミュニケーションの方法

先ほど、人と人とのコミュニケーションなら分かるけれど、ご先祖様との向き合い方は供養だと最初に申しましたが、実は特別なことはないのです。
人と人とが向き合ってコミュニケーションを図っているそれをそのままご先祖様にやっていただきたい。
言葉が返ってこないとか、向こうから何らかのアクションがない等はご先祖様の都合です。
我々は、ご先祖様が目の前にいらっしゃるように供養することが大事です。
例えば、管長猊下から教えて頂きましたが、ご先祖様の名前を読み上げると喜ぶよ。
そうだろうと思います。

8 人間同士のコミュニケーションの方法の活用

私もある支部長様を名前でお呼びしたことがあります。
○○さん私の隣においでなさいよ。
その支部長様は大変喜んでくださいました。
総長ワシの名前を知っているぞ。
お名前を呼ぶことはそんなに喜んでくださることなのだなと思ったことがあるのですが、ご先祖様も同じことではなかろうかと思います。
どうぞお名前を呼んであげてください。
戒名を呼んであげてください。
お供え物するときは落ち着いてゆっくり味わって食べてね。
熱いお茶、やけどするから気をつけてねといった言葉を問いかけたらいいと思います。
今年も我々は茄子とキュウリで牛と馬を作りました。
そんな時もこの馬に乗って早く来てね。
お帰りになるときは慌てずこの牛で帰るのよ。
この様に目の前にいらっしゃるように声をかけてあげる。
実はこの様に言葉をかける。思いを形に表して行く。
その形がまた自分の心に帰ってくるのです。
相乗効果でどんどん供養が高まってくるように私は思います。

9 結言

いかがでしょうか、今日一日ご先祖様に向き合う気持ちでうら盆会法要灯籠流しに参加していただき我々の知らない世界にご先祖様を送り届けたいと思っています。