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18年礼拝経14講

18年10月22日(日) 礼拝経14講般若心経(4) 西本講師の法話
(編集項目:ブログ者)
1 12講では
2 13講では
3 14講 舎利子 是諸法空相、不生不滅不垢不浄不増不減





1 12講では

観自在菩薩、行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄ですが、観自在菩薩は、五蘊は皆空であると悟ったときにすべての苦しみから抜け出せた。空とはどういう事でしょう。空とは固定的な実体をもっていないことをいいます。すべてのものは変化するということです。私も生まれてから成長し姿も変わっています。目も悪くなる。髪も薄くなる。白髪が増える。人間は変化します。
お釈迦様は、物事を固定的に見るから、沢山の土地や財産があればこれを持ち続けたい。なくならないようにしたい。これが苦ですね。いつまでも美貌を保ちたい。二十歳の頃を保ちたいと思っても老化を止めることはできません。そういう物事は、不変である・できるというとらえ方をするから、苦しみになるのです。空は、物事すべて固定的な実体をもっていないということですから、ものは常に変化するということになります。

2 13講では

色不異空は、観自在菩薩が舎利子に形あるものは変化すると教えています。智辯学園理科の先生に、金は変化しない、金は変化するのですかと聞きました。何十年何百年という短い期間では変化は少ないが、何万年、何億年という長い期間では金でも変化するそうです。ダイヤモンドは元もとダイヤモンドではなく、炭である炭素が変化して作られたものです。形あるものは必ず変化します。変化するということは「空不異色」です。変化があるということは物を生み出します。私の体の皮膚は生まれたままではなく、常に再生され新しくなっています。血液もそうですね、新しい血液が脊髄で作られています。こういったとらえ方をすると苦からのがれることができる。

3 14講 舎利子 是諸法空相、不生不滅不垢不浄不増不減

舎利子よ このもろもろの存在は、必ず変化する(空)姿(相)をしている。形ある物は必ず変化します。生きる(生)こともなく。死ぬこともない。私たちの体は新陳代謝しています。古い細胞が無くなり新しい細胞が生み出されています。新陳代謝が止まったときが死です。生きること死ぬことは1つのことであるといっています。
良寛和尚が「裏を見せ、表を見せて、散るを見る」という句を作っていますがこれは生死は1つの物であるということをいっています。
垢は汚れやあかで、浄は清らかなことです。不垢不浄は汚れておらず、清らかでもないということです。ここではそれぞれの価値判断が違うこといっています。女性は香水を使いますね。しかし自分が良い匂いと思っても不快に感じる方がいます。人によって価値判断が違います。人によって異なるから固定的な価値判断はないということを教えています。
不増不減は、万物は増えることもなければ減ることもない。買い物をするお金を出しますから、自分のお金が減ります。しかし、総体で増減を考えると増減はないことになります。今財布にお金がなくても、それは固定的な実体的存在ですから、またお金が入ってきます。増えたとか減ったとかいうことを気にすることはないと教えています。
般若心経は、今お金がないことは苦しい。しかしこれは固定的な実体ではないのだから、またお金が入ってくる幸せなことに転移できるのです。1つのことを一面的に捉えて、ああだこうだというのは苦しみをますばかりですよということを教えています。
1がプラス1にも、マイナス1になる事もあります。どういう心をもって生活すればどういうように変化できるかをお宗祖様は教えられています。お宗祖様はこう変化したらこう幸せになると教えられています。

by nohara4241 | 2007-10-17 17:42 | 法話礼拝経