故梅木先生回想録87(尊女様のお慈悲)

故梅木先生回想録87(尊女様のお慈悲)

御所教会の機関紙幸真昭和20年9月1日号から頂きました。

回想録86からの続きです。
回想録80に戻ります。

尊女は、因縁について色々さとしてくださった。
全くその通りだ。
私は徳を積もうと思って他人のために働いたのではない。
封建の笞(むち)に泣いている人びとを新しい憲法が保障する人権の尊重と、人権の平等化を計るため、力なきものの主張を、大手を振って通る社会にしたいという思想から来た行動だった。
弁天さまの御心も、同じ人権の平等であっても、それを達する方法や手段が、私は間違っていたのだ。




先祖の因縁のため、他人に尽くして報いられない運命にあった。そしてまた、
上を叩いて因縁を積み重ねていたのだ。
知らないこととはいいながら、まことに愚かな道を歩んできたものだ。
「因縁の報いはどうしても避けることが出来ないのでしょうか」と尋ねると、因縁の恐ろしさを良く悟って、懺悔しなさい。
心が正しい神の心になれたら、助けてあげようと仰っています。
あなたは主義主張のためにしてきたことで、悪いことではないが、上を叩いていたことを一刻も早く懺悔しなければなりません。
そしてこの事件があなたの身の上に災いがかからないよう、一生懸命お祈りをしましょう。
私は2週間大祈願をしますから、結果を待ってください」と仰ってくださった。
いつもながら弁天さまの有り難いお情けに胸が熱くなるのを覚えた。
自分のことでもないのに、赤の他人の信者のために、毎夜毎夜、2週間の間一生懸命お祈りをしてやろうと仰ってくださった。何たる有り難い御心であろう。
どこの世界に、私のために祈り続けてくださる人があるであろう。
本堂を下って、本堂前の向拝の階段の前にぬかずいた。
私は、罪深き私にお寄せ下さる大弁才天女尊並びに尊女のあたたかい大慈悲に暫く涙を止めることができなかった。

回想録88へ続きます。
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by nohara4241 | 2008-11-01 21:41 | 講師の回想