故梅木先生回想録86(人間世界の上と下の関係)

故梅木先生回想録86

御所教会の機関紙幸真昭和20年8月1日号から頂きました。

故梅木先生回想録 86(※ 組合員のためにやった努力と公金横領の因縁、人間世界の上下関係)

回想録回想85からの続きです。
回想録80に戻ります。

ところが後任の役員が、後始末をしてくれなかったので、物価庁から残金の催促で、係官が組合へ来た。梅木が使い込んだのだ、というのでこの処置について理事長と私の家に来たのだった。
一時預かっていた差益納付金を組合経費に流用したことを話した。
私用に使ったのではないが、使い込んだ事実は曲げられない。
私は係官にすべてを話した。
私がそれを弁償するのが本当なのだが、そのお金がない。
全く申し訳ないことだったと詫びた。
それでは上司に報告して態度を決めるといって係官は帰った。
翌朝、私は尊女のもとへ駆けつけた。
尊女は気の毒そうな顔をされて
「大変なことになりましたネ。あなた個人のために使ったのではないけれども、やはり公金横領ということになるでしょう。けれども弁天さまはあなたは正しく、正しく生きてきたのだと仰っています。

正しく人のために思って今日まで色々の仕事をしてきたのですが、一方では他人のためになることしたのですが、また一方ではそのために上の立場に立つ人を苦しめてきています。

上というものは大切なものです。
下の人達が困っているからといっても、上を辱め、上を困らせた罪は深いのです。
下も良くしなければなりませんが、上も良くしなければなりません。
下があるから上がるのですけれども、上があるから下が治まるのです。
この順序を良く考えねばなりません。
あなたは今まで他人のためになることしてきたのですけれど、何時も上を苦しめ、泣かせています。
この因縁があるから、尽くしてあげた人達から裏切られるのです。

他人のために尽くした人は徳のある人でなければならないのに、あなたは少しも徳が実のっていません。
これは上を痛めつけてきた罪の報いで、切角の徳も失ってしまうのです。
あなたの先祖は身分の高い人だったが、下を苦しめてきたのです。
その子孫のあなたは、苦しむ人達のために、上と争ってきたのです。
その良い報いが来ないのは、先祖の因縁の償いをしているのです。
だから、徳は少しも積めていないで、また逆に因縁を積んでいます。恐ろしいことです」

※印はブログ者の編集箇所
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by nohara4241 | 2008-08-18 11:46 | 講師の回想