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19年5月1日奈良五条市大和本部年忌法要での宗務総長法話

19年5月1日奈良五条市大和本部年忌法要での宗務総長法話
(項目編集:ブログ者記)
1 前言
2 ご先祖様に感謝する
3 感謝を塔婆という形に現す
4 塔婆を持ち帰って供養する
5 宗祖さまの教えを実践して子孫の我々家族が幸せになる
6 結言





1 前言

足もとのお悪いなか、法要に参加くださいまして、またこの様にご読経くださいましたことをきっとご先祖様はお喜びのことであろうと拝察する次第でございます。
この様にですね。
ご先祖様に対する色んな節目の法要、節目は年忌でございますけれど、この様な年忌の法要に当然出席すると言うことは、大事なことだなと思うわけでございます。
勿論、様々な事情に寄りましてご参列できない。
それは勿論そういうことがあると思いますけれど、今日は皆様方この様にお越しになられたということですね。
ご先祖様、本当に喜んでくださっていると心から思うわけでございます。

2 ご先祖様に感謝する

と申しますのは、ご先祖様というお方は、ふつつかな私には見えないお方でございますけれど、間違いなく、過去の時代に精一杯生きてきたお陰で我々があるのです。
ご先祖様がいらっしゃるから今の我々がある。
我々がいるからご先祖様がいらっしゃるわけではございませんね。
そう考えましたときには、まさに命の連続ということになるのですね。
連綿と繋がる色んな鎖、命の鎖が、どれ一つとぎれても今の我々はないのです。
そう考えましたときには、我々の親から始まりますこの命の流れ、このご先祖様というお方に対しては、どの様に感謝を捧げても、それで十分だと言うことはないのです。
ですから節目の法要に、参列すると言うことは、本当に私大事なことだなと思っておるわけでございます。
しかし、ご先祖様を大切にすると言うことは、目上の人を大切にするということを言っているのではありません。
今ある幸せのために大切にしておけということでもございませんですね。

3 感謝を塔婆という形に現す

まずは、そのようなご先祖様有り難うございますという思いをこれは形に現して行かなくてはならないと思います。
まず形に現す。
それはお塔婆のいわば施主になる(夫婦共に子供もなるのか。違うよ家族一緒で誰かが代表してだろう)ということであろうと思います。
先祖供養の大切さと言うことで、すべての信者さんにおきましてね。
塔婆供養ができますようにということで、今宗団の方針に掲げさせて頂きまして、75年祭を迎えようといたしておるわけでございますけれど、今日もこんなふうに、これからも是非一つ、施主として、お塔婆の供養をなさって欲しいな。
そして、この様な節目節目も大切にして行く。
毎月毎月大切にしながら、この様な何年間か後に出てくる節目の法要も大事にする。
こんな事が先祖供養の基本かなと思っているのです。

4 塔婆を持ち帰って供養する

そしてそれができましたらですね。
今日皆様がご参列されましたように、お寺に任せっぱなしにするのではなくて、毎月の塔婆もですね。
どうぞ一つお持ち帰りになさっていただきたい。
宗祖さまの仰った通りの先祖供養をなさってくださるてなことが非常に大事なことで、お塔婆を申し込まれて、よくおうかがいしますように、お預けになる。
これは宗祖さまが仰った本来の塔婆供養ではないのです。
申し込んだお塔婆はお持ち帰り頂いて、ご自身がお徳を頂く、あの回向をしていただくのです。
これからもそんなふうになさっていただきたいし、また参列もなさっていただきたいと思うのです。
また、預け放しにするのではなくて、持ち帰る。
今日も皆様なさってくださる。
どうぞ皆様ご先祖様の回向にはこれをなさってください。
先祖供養というものは、形をもって現す。
即ち皆様が施主をなさる。それから任せっぱなしにせず持ち帰る。
また、この様な法要には必ず参列する。

5 宗祖さまの教えを実践して子孫の我々家族が幸せになる

供養というのはお塔婆ができましたらですね。
供養とはまさにご先祖様とどの様にして向き合うのかと言うことなのです。
もっと大事なことがある。
しっかりと我々が信仰するということです。
先祖から見ると我々は子孫です。
その我々がしっかり信仰して幸せになる。
これこそが、ご先祖様と向き合って行くという我々の一つのあるべき姿を示していると私は思っているのです。
ですからどうぞひとつですね。
今日参列されていますから申すまでもないのですが、宗祖さまが仰ってくださっていますこの教えを、この教え通りに歩んでくださいますように、そして家族みんなが幸せであるように、そう願ってどうぞ一つあるべき姿を求めて信仰してくださいますようお願いいたします。
きっと我々が幸せであるということを、ご先祖様は喜んでくださるに違いないと思うのです。

6 結言

どうぞね。この供養の前提は、今申しましたように先祖あっての我々という無条件の感謝、その前提の上に立ちまして、今申しました3つ、これを忘れることなく、これからも続けていってくださるとともにこれからも、子や孫にもしっかり伝えて行ける我々であることをお願いいたします。
そんなことで今日は本当によくお参りくださいましてお礼申し上げ本日の法要を終わらせていただきます。本当に有り難うございました。