故梅木先生回想録82

故梅木先生回想録82

回想録回想80からの続きです。

御所教会の機関紙幸真から頂きました。
故梅木弁雄様回想録
回想録回想82(20年3月号)

瞬きもせずに聞いていた妻は「困った人ですね。
そんなに外の人が目に映るのですか。
も今はそんなことを詮索している時ではありません。
あなたの因縁を受け継ぐ子供が可愛そうです。
あなた、しっかり懺悔してくださいね。
子供を早く救って頂かねばなりません。
あなたの罪だからと言って、あなた1人に任せておくことはできません。
私も明日から日参してお詫び申し上げましょう」すまないと心で詫びた。
連れ添う夫が他に心を移していたのだと知れば、妻の自尊心は傷つくことであろう。
その屈辱はいかばかりであったろう。
人一倍勝ち気であるだけにその屈辱は強かったに違いない。
妻はそれを堪えている。
しかも恩讐を超えて妻は、私のその罪を神に詫びようとしているのだ。
我妻ながら、まことに立派な女性だと思った。

(お言葉33:満足を知らぬ人はいつまでも不幸です)

(お言葉68:人の足らぬ点を補ってあげなさい)

翌日妻に引き立てられるようにして五條に詣った。
「偽善者の私をお許し下さい」顧みてその1つ1つを懺悔した。
100回、150回お百度を踏んで祈った。
傍らの妻を見れば、いつ果てるともなく祈りは続いていた。
もう疲れてよそうとした私も、妻の姿に励まされ、また祈った。
帰りの列車の中で、「すまないな」心からいたわりの言葉をかけた。
「いいえ、あなたが因縁のない人になって欲しいのです。
1日も早く子供を助けて頂かなければなりませんもの」笑いながら妻は言った。
「弁天様は本当に有り難いお方です。
美しいお方ですが、どこまでもお優しい情けをかけて助けてくださるのですね。
このように諭して頂けなかったら、あなたも子供も、どんなことになったか分かりません。
本当に有り難いことです。一生懸命お縋りしましょう」
本当にそうだと思った。

回想録回想83へ続きます。
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by nohara4241 | 2008-05-02 16:52 | 講師の回想