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お言葉42 宗務総長

18年3月大和本部感謝祭お言葉42の総長法話

お言葉42 「信心に油断は禁物」  
 油断がテーマになっている話です。勝負事の油断大敵があります。勝っているとき、勝つことが見えてきたときに油断が生じるようです。負けているときは起こりません。
どんなときに信心に油断が起こるのか。お陰が見えてきたとき、お陰を手にしたときに心に隙ができて油断が生じます。お陰をいただきたいと一生懸命精進しているときは油断は起こりません。油断は私達の心に揺れ動きがあるからですね。




心のシートベルトが必要ですね。お陰をいただいたときに油断が起きるなら、お礼参りをしっかりやることです。本人が気付かないことが多いので、そこを身近な方が指摘し、そうかなと気付かせてもらう。家族信仰も大事です。信心のきっかけがあります。初心忘るべからず。信仰のきっかけを家庭で語り続けましょう。
 智辯保育園のひな祭りに招待を受けた。久しぶりに家族と夕食を囲みました。話が智辯保育園会から発展し、私が昭和39年4月から摂津市の幼稚園に入ったときの話になり、おばあちゃん園長先生は園児にお話しをする際にいつも決まり文句である「センリガオカ(?)幼稚園はいい幼稚園ですね。」をどんな場所でもそんなときでも必ず最初におしゃったと話しますと、下の娘もセンリガオカ(?)幼稚園に通っていましたので、私が通っていたときの園長先生もおなじことを言ったと申しました。おなじフレーズの言葉が代々伝わっていることはどういうことなのでしょう。伝統を受継いでいると言うことだと思います。この話から、我々はこれこれの状況だからこうなのだと考えがちですが、この幼稚園はどんなことがあっても、まず「いい幼稚園ですね。」で始まるのです。これに驚かされました。どんなときに油断が現れるのか、どうなったときが油断と言われるのか。素直さがなくなったときではないでしょうか。素直な心の状態におくには、幼稚園の先生のように前提をおくべきです。
 その前提は「幸せである。」と唱えることではないでしょうか。我々はお陰をいただけば幸せだ。ある条件が整ったらありがたいとか考えがちです。色んなことが起きます。腹も立ちます。不都合なこともあります。しかし我々の前提は幸せですと思う考えることではないでしょうか。こう思うことでまた違ったものの見方ができます。心が変化します。幸せであると言う心には、油断はしのびよってこないと思います。いろいろな事情がおありでしょうが、昨日も今日もそして今も幸せなのです。心にシートベルトをしっかり締めてください。 大森光祥宗務総長